これは富有柿の花です。
枝にはいっぱい花をつけますが、余分な花は取って、一枝に1個にします。
とてもかわいい花です。
柿の花が咲くときはミツバチを入れます。
人の代わりにミツバチが飛び交って受粉作業をしてくれます。
こんなかわいい花が秋にはとても大きな柿に成長します。
これが柿ジャムの原料となり、1年かけて手入れをします。
自然の恵みを受けながら日ごとに大きくなっていきます。
赤い針金は、ハマキコン、スカシバコンと言って交信撹乱剤です。
ハマキ虫やスカシバ虫は柿にとって害虫です。
赤い針金にはメスの匂いが染み込ませてあって、メスと思ってふらふら来たオスは交尾ができずにどこかに飛んでいきます。
畑にまんべんなく設置することで、自然に害虫駆除をしています。
毎日柿の手入れに畑に出かけます。
傷の付いた柿や夏の暑さで日焼けをした柿は落とし、樹上選果をします。
防除作業のときに事故が起きないように、ひもで吊ったり、支柱で支えたり、手入れをしています。
梯子のてっぺんから見る柿の畑は、つやつやした葉っぱがとてもきれいです。まるで海の中にいるようです。
日ごとに柿の葉っぱも、緑を増していき、柔らかだった葉っぱはだんだんと固くなっていきます。
柿は他の除草作業の様子です。これはラビットモアーという機械です。
椅子の下では刃が回転して草を刈っていきます。
長年培った経験の元、除草剤や防除の回数を判断し作業しています。
とても楽に作業ができ、いくら草が伸びていても気にならなくなって、定期的に草刈りに出かけます。
除草剤をかけないので柿の木にもやさしく、土にもやさしい、刈った草が肥料となって、モグラやミミズがわいて
柔らかな土になっていきます。
柿畑ではいろいろな季節の草が生い茂り、また花も咲いてとても癒されます。
これはスピードスプレーヤーという防除の機械です。
後部では大きな羽で風を送り薬を飛ばして散布をします。
防除をするときは、前日に畑の近くの方にはお願いをして洗濯物お取り込み、車の移動を頼みます。
機械はゆっくり走り、たっぷりと丁寧にかけます。
朝風の風のない日に散布。カッパを着てやるので汗でずくずくです。
しっかり管理をしていないと、柿が機械にあたって傷がついて、また自分も木の枝にぶつからないように支柱を立てます。
柿振興会女性部では富有柿発祥の地の大切な柿栽培を絶やさぬよう学修園を設置して柿の栽培全般について農林事務所、農業普及課の先生を講師に勉強しています。
習ったことを思い出し、家庭の果樹園の管理をしています。皆の刺激を受け毎日作業をしています。
柿の畑の手入れです。
天気のいい日はとても気持がいいです。ラジオを聴きながらの作業です。
畑に寝転ぶと真っ青な空、枝が道路の地図または体を走る血管のように見えます。
空では鳥が飛び、飛行機の雲ができ作業の手を休め、見とれてしまいます。
それぞれの園主によって生えている草は全く違います。
とてもきれいな柔らかそうな紫の花が、畑一面に花が咲いています。あまりにきれいで足を止めてしまいました。
知らないうちに柿の若葉は青々として、草はきれいな花を咲かせ、自然って素晴らしいなあ~
悩んでいる時柿畑に行った時、人間の力は小さなもんだなあと、明日が来るさ~と気持ちを切り替えました。
また黙々と作業にかかりました。
今農業は、どこの地域においても高齢化、若者の農業離れあり、耕作放棄地が増え、草が生い茂っている畑が増えつつあります。瑞穂市においても同じこと。冬になると重機の音がどこからともなく鳴り響き柿の木を切り倒しています。
瑞穂市柿振興会では「富有柿発祥の地」の大切な柿を絶やさないよう、学習園を設置して次代の担い手を育てています。これは柿の摘蕾講習です。1つの果実に20~25枚の葉っぱが必要です。傷や日焼け果はおとします。
1本ごとに名前が記してあるので助け合ってやっていきます。肥料、防除、害虫など柿に関する様々な勉強をしています。